以前、弊社のフードトラック事業「SUNESEEKER」の業務内容については説明させて頂きました。

そこでは、事業拡大した「現在」の視点から記事を書きましたので、人によっては順風満帆なサクセスストリーのような印象を与えたかもしれません。

実際はそんなことは全くなく、いつ断念してもおかしくないようなトラブルを幾度も乗り越え、時には運をも味方につけて、なんとかここまで成長を続けていくことができたのです。

今回は初心に返る意味も込めて、過去に起きたトラブルの数々をご紹介したいと思います。

簡単に見えて、実はものすごいハード

フードトラックの営業は愉快なデザインの大きなトラックに、自分の行きたい場所に行って…その姿は楽しそうに見えます。

実際、私が始める前まではとにかく楽しい様子しかイメージすることができず、これから起こりうる数々のアクシデントなど想像すことが難しかったのです。

この仕事は一言で言うと、非常にハードです。

まず、普段運転しなれないサイズの大型トラックは普通免許で運転できるというところも驚きですが、当然、そのサイズの車両を運転する経験は限られていたので、感覚に頼る部分もあります。

その一方で、運転手席の造りは非常にシンプル。教習上のドライビングゲームのよハンドルのような安っぽいつくりのステアリングに、最低限のシフトレバー、アクセルにブレーキなど。

コードむき出しの部分さえあるわけですが、この非常に簡素なつくりでこの巨躯を動かすわけですから不思議というか、不安でしょうがありませんでした。

まさかの開始3日で車両破損

少しずつ、トラックの運転に慣れてきたところ、今思うとちょっとした気の緩みがあったのだろう。

運転とは全く関係ないところで、車両を破損するという事態が起きてしまう。

開け閉めするサイドのドアを開けっ放しで運転してしまったために、そのドアを破損するという基本中の基本の事故。

営業開始してから3日目のことである。

最初の事故がドアの破損程度でよかった。これをきっかけに緩んでいた気は引き締まったし、事実、それからしばらくの間は事故も故障もなかった。

そう、あの時までは。

「もう終わった」生命の危機すら確保した瞬間

その日、ロサンゼルスから呑気に歌いながらワクワクとフードトラックで走行中フリーウェイという日本の高速道路みたいな道を走行していた。

周りは広い空と壮大な大地の素晴らしい綺麗な絶景。世界遺産もすごその先にあるような素晴らしい景色。気持が良い。

通常の車ではなかなか気づきにくいがここLAは少し郊外に出るとそこには山々と荒地。

激しい上り下りの道やデコボコな道路、坂道に関してはトラックと食材、水タンクの重量に加え30年以上昔の車体ということもありアクセルMAXで踏み込んでも30キロでません、それだけでなくどんどんスピードも落ち止まりそうな感じです。

「プシューー」

私は脳裏によぎった。電波も無い、修理の知識もない。助けも来ない
終わった….

行き先はパームスプリングス。ロサンゼルスを東に砂漠を2時間近く言ったところだ。会場にたどり着けないかもしれない。いや、ひょっとしたら生命の危機ですらある。

日本のお住いの方にはこの絶望感はなかなかピンとこないかもしれないが、砂漠の途中で、スマートフォンの電波も届かない場所で大型トラックが故障、という状況は今、冷静に考えても冷や汗が止まらないほどだ。

絶体絶命の瞬間で起きた奇跡

2週間にわたって超巨大フェスティバルのコーチェラフェスティバルがやっている。
ここにいけるというのは一つのステータスになるほどの人気なイベント、どうしても行かなければいけない。ここに座して待つだけは、ビジネスの死をも意味する。

まずはエンジンのあるボンネットを開けて映画のような煙と熱風に顔をやられる。

予想通りの展開に映画の主人公になった気分でさらに泣きそうになる。ここからが一番肝心。どのタンクに水を入れるかだ。ここで間違えれば命とり、完全に終わりだ。

とりあえずエンジンを冷ます事が先決と思いバケツに水を入れてエンジン全体にぶちまけた。「シャーー」という音と同時にさらに大量の煙と熱風。夢であれば ”山の神”  が出てきて助けてくれてもおかしく無い状況。

数分後、一度エンジンをかけてみるが、びくともしない。困った。今回は高額な宿泊キャンピングトレーラーもレンタルしてかなり気合の入った長期戦だった。

車通りはあったので誰かに聞こうと思いヒッチハイクのように走っている車を止めてみようと試みた。速すぎた。ここは高速道路みんな100キロで走行している。

もともと猫背の私だったがその時の背筋は凄まじくピンとしていた。いける。スイッチの入った私はとにかく走って見通しの良いところに行った。

その時奇跡は起きた。

自然に携帯を見てた時なんと電波があるでは無いか。山の神は存在したのだ。すぐにメキシカンのトラック修理の相棒に電話をして、どう対処すれば良いか相談。なんとかエンジンがかかった。

古いトラックはデリケートであることに気を使いながら俺は走った。アクセルをなるべく踏み込みすぎないように優しく。

辛い時に諦めないためには

人によってはもうやめたくなるようなアクシデントの数々、それでも私が続けてこられた理由はなんだろうか。

この絶対に経験したくないようなドラマを通して、私は学んだことがある。

人はえてして、何かを諦める時にもっともらしい理由を作って、諦めることを正当化する。私のケースで言えば、「トラックが破損したのだから、もう営業は無理だ」「ただ忙しいだけのビジネス」、こう言ったことは常に頭をよぎる。

その雑音をかき消すことができた私なりの3つの要素を次回ご紹介したいと思います。

本日もお付き合い頂き、ありがとうございました。

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